連珠名人戦第3局  2000年1月9日       メインへ戻る
The 3rd game of Meijin Title Match.

先黒 中村 茂 名人 − 白  河村典彦九段
[TB](B)Nakamura Meijin - (W)  Kawamura 9Dan

試合に勝って勝負に負けた挑戦者!

第37期連珠名人戦名人位決定五番勝負の第3局は、年が明けた1月9日(日)、東京の日本連珠サービスで行われた。1勝1分で防衛に王手をかけた名人と、惜しい試合を落とした挑戦者の流れがそのまま出た結果となった。珍しい名人の疎星黒番となったが、挑戦者の巧みなうち回しが冴えて、逆に一気に白必勝の局面にまで名人を追いこんだ。しかしそこで錯覚があったのか、名人のノリ手止めが発生した時点で今期の名人戦は終了してしまった。45手にて、黒勝となった。
これで名人が2勝1分、同星の場合はタイトルは移動せず、の規定により名人位防衛が決まった。

珠形(Opening)
 疎星 (D3)

対局日時
 2000年1月9日
 9:30 - 15:50
   (途中1時間昼食休憩)


消費時間(Time)
 黒 157分
 白 158分


結果
 黒45まで 白投了
 Black won

立会い
 奈良秀樹九段

時計・記録
 岡部 寛四段格
 加藤康弘二段


場所
東京練馬区の日本連珠サービス


観戦者(敬称略)
坂田吾朗夫妻
桜井泰雄
大塚嘉則
栢原昭彦
栢原俊彦
蔵田清隆
赤堀良孝
小俣光夫
阪本弘氏
阪本幸子
鵜浦一久
斎藤隼
佐藤誠

(W)  Kawamura 9Dan 0-1 [TB](B)Nakamura Meijin

珍しい中村名人の疎星の選択。黒9・11の手順は早川流とも呼ばれるが、白12・14が面白かった。黒15が成立すれば先の白の手順は無理だったと言えるのだが、白16からの一気の寄りは挑戦者らしい珠順だ。それを受けての名人の黒19の外止めで、一気に緊張感たっぷりの局面になった。白20、黒21、白22と当然ではあるが緊迫した先手争いの後、黒23でAと打てばまだ先手が取れるが、白Bと打たれてまたまた逆転となる。仕方なく黒23に止めに行く名人だが、この局面で白に好手がある事は両対局者共気づいていなかったに違いない。しかし長考の末に打たれた白24に対する黒25のノリ手止めが挑戦者の思考のエアーポケットに入っていたのだろう。それまで順調に飛びつづけていた挑戦者号は、この1手で墜落してしまった。白24では29点に打って以下難解ながらも白勝ちである事は、先に控え室が結論を出していた。黒25で先手を取ってからの名人の攻めは、憎らしいばかりだ。挑戦者の必死の防戦をあざ笑うが如く、優勢から勝勢・必勝まで導く手腕はさすがとしか言い様がない。名人の大逆転の勝利となった。挑戦者にとっては非常に残念な結果ではあるが、今後に充分期待が持てる内容の対局であったことは、自他共に認めるところであろう。(西園)

何とか目標の20期名人在位を達成できて満足だが、今日の3局目はひどい内容だった。正月ボケですかね。 黒を持ちたかったので、仮先で「疎星」を打ったのだが、慣れないことはするものではないですね。 今後も頑張ります。(中村名人談) 3局目は大事に打ちすぎた感じで、黒25がまったく見えていなかった。やはり正月ボケですかね。4局目まで行けたはずなのに、残念でした。また来年も挑戦したい。(河村九段談)

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