連珠名人戦第1局  1999年10月31日       メインへ戻る

黒 河村典彦九段 − 先白 中村 茂 名人
(B) Kawamura 9Dan - [TB](W) Nakamura Meijin

両者の持ち味たっぷり

第37期連珠名人戦名人位決定五番勝負の第1局が、10月31日(日)、京都東山の日本連珠社京都本部にて行われた。午前9時半に、中村名人・河村挑戦者が揃い、立会いの早川九段の開始宣言で熱戦の火蓋が切られた。両者の持ち味が充分に出た第1局は、大熱戦となったが99手の後に満局(引分)となった。
第2局は、12月5日(日)に同所で行われる。

珠形(Opening)
  松月(D10)

対局日時
 1999年10月31日
 9:30 - 17:49
   (途中1時間昼食休憩)


消費時間(Time)
 黒 210分(秒読)
 白 210分(秒読)


結果
 黒99まで満局
 Draw (引分)

立会い
 早川嘉美九段

時計・記録
 高川悌二四段


場所
日本連珠社京都本部


観戦者
 宮川淳三
 日輪ヨシ子
 永平松寿
 西園典生
 奥村豊彦
 相楽 俊
 井綿章久
 澤井敏郎



 松月から始まった第1局。黒9はいろいろ打ち方があるのだが、最近はこの9の研究が進んでいる。通常の手順を進んで行くなか、挑戦者が作戦を見せる。黒23と単に打つと、当然の白24。黒25では31が普通であろうが、この手が作戦だ。 それを受けての名人の白26が素晴らしい。黒も攻めを考えて長考するが、黒勝ちはなく局面を沈静化させにいく。名人は白34に打ってから36、局後に聞いた話ではこれを打っていないと実戦通りに進んでから黒41を逆に止められる可能性があるからだそうだ。  黒43からは難解な中盤戦(に観戦者には見えたが、対局者には「こんなもん」だったそうだ)が続くが、右上を四ノビ1つで手抜きして左下への黒53が好手。これで名人の着手が少し乱れる。64辺りに止めに行けば問題は無いのだろうが、右上に勝ちを残す白54を選択した。 黒57、59も「左上」を意識した止めで、挑戦者の石に流れが来ているようだ。名人は白60と右下に展開した、左下はナンとかなると思って・・・  しかし右辺に直接の白勝ちは無く、黒は絶好の61に打てた。そして仕方ない白62・・・そして、この局面では黒勝ちなのだ!しかし、河村挑戦者は「とりあえず」三をヒイてから考えて見ると白に止めがあることに気づいた。ここで3分でも考えてみれば、 挑戦者の実力からすれば、黒63で単に94に打てば黒勝ちである事に気づく事は、そんなに難しいことではなかったと思えるのが残念だ。
 しかしこれから以降は、名人の攻めを秒読みに追いこまれながらも、的確に止める挑戦者、89の絶対止め等は1分では気付きにくい手でもある。(感想:西園八段)

    

中村名人 : 白の打ち方は悪くは無かった。一瞬黒勝ちの局面があったのは危なかったが、まぁまぁの出来であろう

河村挑戦者 : この白26は私が白で打とうと思ってた手で、中盤までは研究していた通りに進んだ。でもそれ以降の名人の打ち方には感心しました。


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