
連珠名人戦第4局 2002年11月3日
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| 黒 長谷川一人九段 − 先白 山口 真琴七段 (B) Hasegawa 9Dan - [TB](W) Yamaguchi 7Dan |
山口七段 悲願の名人位奪取!!
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珠形(Opening)
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第1図<黒17まで> この恒星白6の作戦は、今期のA級リーグにおいて山口七段が黒の岡部六段に対して使った作戦。その対局は黒が勝ちを逃がした、と評されているが「今年は恒星と心中する」と常々話している白の山口七段の決意の表れか、あるいはその評価に対して疑問があったのかは不明である。しかし堂々たる作戦である。相対する黒の長谷川九段も黒13まで丁寧に応酬。白14に対して黒15と組んで一気に中盤模様に持って行く。話しは変わるが、対局当日ネットで中継を行っており、この黒15に対するネット観戦者はf11(座標)、d12、h12、また黒17はf12、h12との予想があった。このページを御覧の皆さんはぜひ、この座標をクリックして戴いて当日の熱気を味わっていただければ幸いです。
第2図<白18> 対局は白18と打たれてから昼食休憩に入る。黒の長谷川九段が白18に対して「17を打った際、この17か次の18で昼食に入るだろう」とのコメント。ということから邪知すれば白18が間違った対応をすれば一気に黒有利に(あるいは黒勝ち)に持ちこめる、とのことであろうか?さすがの山口七段も50分余りの長考を強いられている。何気ない1手1手に込められているメッセージを読み取るのは大変でもあるが、そこがこの連珠という競技の最大の魅力でもある。一方ネットや控え室の方でも白18はh12、j12、j10、j9と予想され様々な議論が展開されていた。
第3図<白18〜32まで> 黒19は「昼食後暫くは打たないことにしている」と少し休憩時間をかねて56分時間を使い着手。良い感じで右辺を睨んでいる。ネットではf10から黒追い詰め有りとの説も流れていたが、対して白は1分30秒程で白20。以降の展開は両者の読み筋であろうか、白26まで順調に進んでいる。途中の長谷川九段らしい黒23の手も読み筋だったのだろうか・・・?黒27の呼珠に対しては白28のトビ3受け後の白32が右辺から11・19等の石から派生する攻撃を止めているようであり、白32を見た長谷川九段が『夏止めですか…』と呟いたのが印象的であった。
第4図<黒33〜37まで> 黒が33と左へ転戦。5や11・9の石を使って足場を作ろうとの意図ではないのであろうか?対する白は少しづつ時間を使いながら冷静に対応し、白36でついに主導権を奪った。ここで山口七段は長考に入る。また、ネットや控え室でも白38の予想がいろいろと繰り広げられている。棋譜上の「予」は白38の控え室やネット上での予想地点。
第5図<白38〜52まで> 60分余りの長考の上、打たれた白38のトビ3は結果的に誰にも予想されなかった手である。黒は暫く考えた後39と中止め。その後44まで左を睨んだ攻防を行った後、黒45の呼珠。さすがに放っては置けないと白46から防ぎにまわるが黒49の三ヒキは白50でがっちり止まった。すかさず黒が51と上に防御。白の山口がこれを見て「命の源を作っておこう」と黒の四先を叩いてかつ右辺の大海原に飛び出す白52。この52を見たネット観戦者や控え室はすぐ様白勝ちを検索しているがなかなか結果が出ず難しいようである。
第6図<黒53〜74まで> 黒53から白56までは、ほとんどノータイムで打たれていたので先ほどの白50の止めが成立するかどうかの確認作業のような感じがする。そして黒57。山口七段は「いや、ちがう」「あったあった」「でもどうなるの」と、必死で読む。この時点で黒の残り時間は10分。対して白は17分。時間が切れると秒読みなので落ちついて読むには今しかない。黒白ともに確実さが要求される場面である。白は一度58と三々を狙いに行った後一呼吸置いて白60。単純なミセテのようでありながら上辺の黒の禁手をも睨んでいる手でもある。以下、ほぼノータイムで白74まで打たれ黒投了。 結果、山口真琴七段が3勝1敗で第40期全日本連珠名人位を獲得となった。 メインへ戻る 第一局/第二局/第三局 |
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